日本チェーンストア協会が発表した加盟56社の9月の売上高は、既存店ベースで前年同月比3.2%増と2カ月ぶりに前年実績を上回った。衣料品の売れ行きは大幅に落ち込んだが、主力の食品が堅調だった。
新型コロナの影響による行動自粛などにより、内食需要の増加が続いた。食料品は天候不順による相場高で農産品が伸びたほか、総菜の動きが特に良かった。食料品の既存店売上高は4.8%増、このうち農産品は4.4%増、総菜は11.1%増だった。
衣料品は14.2%減と苦戦した。住関品は2.7%増とまずまずの動きで、増税前の駆け込み需要があったたばこを含む日用雑貨品が3.6%増、テレビや空気清浄機などの売れ行きが良かった家電製品が13.4%増となった。