日本チェーンストア協会が発表した加盟56社の6月の売上高は、既存店ベースで前年同月比1.7%増だった。食料品と住関品が好調で4カ月連続で前年実績を上回った。
食料品では畜産品が1.1%減と前年実績を下回ったものの、総菜が12.0%増と2ケタの伸びを示し、全体では3.0%増となった。加工食品などその他食品も2.4%増と堅調だった。新型コロナによる外出自粛で衣料品は15.3%減となったが、日用雑貨品(18.4%増)が大きく伸びた住関品は6.5%増となった。
一方、全国スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の6月の売上高は、既存店ベースで前年同月比1.1%減となり、5カ月連続で前年実績を下回った。新型コロナの感染拡大で前年に内食需要が急増した反動が続いており、生鮮品などが苦戦した。19年6月との比較では、3.7%増だった。
生鮮3部門は1.6%減、日配品が0.2%減とマイナス成長だったが、総菜は5.9%伸びた。一般食品も0.4%のプラスだった。地域別では、関東が横ばいだったが、そのほかの5地域はいずれもマイナスで、記録的な大雨の影響を受けた九州は6.6%減と落ち込みが大きかった。