訪日外国人消費、19年は6.5%増の4.8兆円、中国が4割弱を占める
観光庁が発表した2019年の訪日外国人旅行消費額(速報値)は前年比6.5%増の4兆8113億円となり、7年連続で過去最高を更新した。国・地域別では中国が14.7%増の1兆7718億円で、全体の36.8%を占めた。
タイ(22.6%増、1725億円)や英国(38.8%増、1000億円)、米国(12.2%増、3247億円)なども大きく伸びた。一方で、訪日客が減った韓国は28.4%減の4209億円、1人当たりの消費額が落ち込んだ台湾も5.4%減の5506億円となった。
消費額の費目別では、買い物代が5.7%増の1兆6668億円、宿泊費が7.1%増の1兆4154億円、飲食費が6.2%増の1兆389億円、交通費は6.5%増の4977億円だった。
一方、日本政府観光局が発表した19年の訪日外国人旅行客数(推計値)は、2.2%増の3188万人だった。韓国を除く19ヵ国・地域で過去最高を記録し、統計を取り始めた1964年以降、最多となった。
国・地域別では、中国が14.5%増の959万人と初めて950万人を超えたほか、英国がラグビーワールドカップ開催中の9月と10月に80%を超える伸び率を示し、年間で初めて40万人を突破した。日韓関係の悪化で、韓国は25.9%減の558万人に減少した。