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全国スーパー、5月の既存店は0.7%の減収、2ヵ月連続のマイナス

5月のスーパー販売額
24日、日本チェーンストア協会が発表した5月の全国スーパーマーケット総販売額(57社、1万0473店)は、店舗調整後で前年比0.7%減の1兆0227億円となった。写真は千葉県のスーパーマーケットで2014年2月に撮影(2019年 ロイター/Yuya Shino)

 日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟58社)の5月の売上高は、既存店ベースで前年同月比0.7%減となり、2ヵ月連続で前年実績を下回った。農産品の相場安もあって主力の食料品が伸び悩んだほか、衣料品、住居関連商品の動きも鈍かった。

 食料品では水産品が0.4%増、総菜が1.3%増と前年実績を上回ったが、農産品は1.0%減、畜産品は2.3%減と苦戦。加工食品などその他食品も0.7%減だった。食料品全体では0.6%のマイナスだった。衣料品と住関品は気温の上昇とともに季節商品が動いたが、それぞれ1.9%減、1.2%減と前年実績には届かなかった。

 主な企業別の既存店売上高は、イオンリテールが1.1%増、イズミが0.9%増で共に2ヵ月ぶりのプラス、イトーヨーカ堂が1.2%減で2ヵ月連続のマイナスだった。

 一方、日本スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の5月の既存店売上高(速報値)は0.4%減で、7ヵ月連続のマイナスだった。商品部門別では、生鮮3部門が0.6%減、日配が0.2%減、一般食品が0.4%減となった。総菜は1.4%増と堅調だった。

 主な企業別では、アークスが0.3%増で2カ月ぶりのプラス、ヨークベニマルは1.3%減で8ヵ月連続のマイナス、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが0.9%減で7ヵ月連続のマイナス、ヤオコーが1.9%増で3ヵ月連続のプラス、バローが0.4%増で2ヵ月ぶりのプラスだった。

主な総合スーパー、食品スーパーの売上高(2019年5月)

企業名 全店 既存店
イオンリテール 1.6 1.1
イトーヨーカ堂 ▲1.5 ▲1.2
イズミ 4.5 0.9
アークス 0.9 0.3
ヨークベニマル ▲0.1 ▲1.3
U.S.M.H ▲0.3 ▲0.9
ヤオコー 5.1 1.9
バロー 2.6 0.4

前年同月比(%)、▲はマイナス
U.S.M.Hはユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの略