全国スーパー、4月の既存店は1.0％減、天候不順で衣料品振るわず

　日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー（加盟58社）の4月の売上高は、既存店ベースで前年同月比1.0％減となり、2カ月ぶりのマイナスとなった。食料品の動きはまずまずだったが、天候不順の影響を受けて衣料品が振るわなかった。住居関連商品は堅調だった。

　食料品は総菜が0.5％増と健闘したものの、生鮮3品と加工食品などその他食品がマイナスで、トータルでは0.7％減だった。衣料品は7.0％減と大きく落ち込んだ。住関連は前月に続いて家具・インテリアが全体をけん引し、1.2％のプラスとなった。

　主な企業別の既存店売上高は、イオンリテールが1.6％減、イトーヨーカ堂が4.2％減で共に2ヵ月ぶりのマイナス、イズミは0.6％減で3ヵ月ぶりのマイナスだった。

　一方、日本スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の4月の既存店売上高（速報値）は1.0％減で、6カ月連続のマイナスとなった。商品部門別では、生鮮3部門が0.7％減、日配が1.4％減、一般食品が0.4％減。行楽需要が底堅かった総菜は0.9％増だった。

　主な企業別では、アークスが1.8％減で2カ月ぶりのマイナス、ヨークベニマルは2.0％減で7ヵ月連続のマイナス、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが1.1％減で6カ月連続のマイナス、バローが2.5％減で2カ月ぶりのマイナスだった。

■主な総合スーパー、食品スーパーの売上高（2019年4月）

前年同月比（％）、▲はマイナス
U.S.M.Hはユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの略