[東京 21日 ロイター] – ソニーは21日、経営方針説明会を開き、2020年度までの3年間累計の営業キャッシュフロー(CF、金融除く)目標を2兆円から2兆2000億円以上に増額すると発表した。1兆円を予定していた3年間の設備投資もCMOSイメージセンサー向けを中心に1兆1000億─1兆2000億円に積み増す。
会見した吉田憲一郎社長兼最高経営責任者(CEO)はCMOSイメージセンサーについて「基本性能が重要なアナログ半導体であり、設備が陳腐化しにくい。長期的に投資リターンが高い事業と位置づけている」と指摘。「今後数年は増産投資が必要だ」との認識を示した。
米政府が中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)との取引を原則禁じる制裁措置をとった影響については「取引先や規制、政策についてのコメントは差し控える」と言及を避けた。
ソニーは17日、米マイクロソフトとストリーミングゲームなどで協業すると発表した。吉田社長はこの提携について「ストリーミングソリューション領域はテクノロジーがいるし、投資もいるので、他社と連携することが最適な選択肢だ」と語った。
(志田義寧)