日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟58社)の3月の売上高は、既存店ベースで前年同月比0.5%増となり、6カ月ぶりに前年実績を上回った。衣料品は前年割れが続いたものの、食料品と住居関連品が堅調だった。
食料品は相場安が続く農産品と総菜が前年割れとなったが、水産品が2.2%増と好調で、畜産品とその他食品(加工食品など)もプラスで、全体では0.3%増だった。住関品は家具・インテリアや医薬・化粧品が全体をけん引し、1.4%のプラスとなった。衣料品は1.5%減だった。
主な企業別の既存店売上高は、イオンリテールとイトーヨーカ堂が0.2%増で共に6ヵ月ぶりのプラス、イズミは2.7%増で2カ月連続のプラスだった
一方、日本スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の3月の既存店売上高(速報値)は0.5%減で、5カ月連続の前年実績割れとなった。商品部門別では、生鮮3部門が1.7%減、総菜、日配もマイナスだった。加工食品など一般食品は0.9%のプラスだった。
主な企業別では、アークスが0.4%増で6カ月ぶりのプラス、ヨークベニマルが0.5%減で6カ月連続のマイナス、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスが1.2%減で5カ月連続のマイナス、バローが2.2%増で3カ月ぶりのプラスだった。
■主な総合スーパー、食品スーパーの売上高(2019年3月)
企業名 | 全店 | 既存店 |
---|---|---|
イオンリテール | 0.6 | 0.2 |
イトーヨーカ堂 | ▲1.3 | 0.2 |
イズミ | 6.3 | 2.7 |
アークス | 0.8 | 0.4 |
ヨークベニマル | 0.8 | ▲0.5 |
U.S.M.H | ▲0.5 | ▲1.2 |
バロー | 3.5 | 2.2 |
※前年同月比(%)、▲はマイナス
※U.S.M.Hはユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの略