3つの観点で分析!小売店パネルデータの読み方

桂 幸一郎(エイトハンドレッド)
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マーケティングのイメージ
小売店パネルのデータはさまざまな高度な分析にも使えるが、まずは自社ブランドの市場における販売状況の把握とその理由の探索から始めよう。(TCmake_photo/istock)

 前回は店頭販売データで市場を見ることができる小売店パネルのデータの背景や注意点をお話ししました。今回はその便利指標について解説します。

 提供会社によって小売店パネルデータにてデフォルトで提供している指標は少し違いますが、おおよそ図表にある指標が、みたいカテゴリーや、商品アイテムごとに必要な期間や地域(東北、関東など)、チャネル(スーパマーケット〈SM〉、ドラッグストア〈DgS〉)や店舗のタイプ別(大型店、中型店など)でみることができます。小売店パネルのデータはさまざまな高度な分析にも使えますが、まずは自社ブランドの市場における販売状況の把握とその理由の探索から始めましょう。

 小売店パネル活用の最大のねらいは、自社ブランドの市場での状況や施策の効果の把握により次のアクションを検討し決定する基盤をつくること、これを前提としてください。

 なお、自社の出荷トレンドと小売店パネルのトレンドが一致していないこともあります。これは多くの場合、卸店を介して小売店に販売するまでのタイムラグや、小売店パネルがカバーしていないチャネルでの販売が主な要因。ただ、小売店パネルで見えていることは、いずれ自社の出荷に影響するので冷静に観察してください。

3つの観点で小売店パネルをみる!

 さて、どんなことに留意して小売店パネルを見ればよいのでしょうか。

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