「オンラインバー、女性が9割」が示す、おうち時間が生んだ新たなニーズとは

2021/12/03 05:55
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    コロナ禍で、店舗での接客がままならない中、“オンライン”で活路を見出した人物がいる。国際カクテル大会で優勝経験を持つバーテンダー、Three Grams代表の奥西敏宏氏(京都市中京区)だ。20212月から、「ストアカ」というプラットフォームで少人数制の「オンラインBARツアー」講座を始めた。アフターコロナに向けて、“飲みに行かなくても憧れのバー体験ができる”少人数制の本音トークが炸裂するオンライン講座だ。そんな新しい試みを始めたオンラインBARに筆者も体験取材した。

    オンラインBAR体験

    本音トークが参加者からの信頼を得る

    日曜日の21時から始まった「オンラインBARツアー」は、筆者を含めて参加者は5名、筆者以外はすべて女性だった。講座は、「ストアカ」という、教えたい人と学びたい人をつなぐプラットフォームから申し込みを受け付けていて、受講料は1000円とリーズナブルだ。

     1時間半にわたったオンラインBARツアーは、京都駅前にある奥西代表が運営するバー「minibar」から生中継され、バー初心者が身につけるべきマナーや店のカウンターの中など、来店するだけでは知ることができないバーの裏側も紹介された。

    お酒の注文の仕方から、ウイスキーの飲み方、種類など、バーに関する基本的な情報も満載だ。興味深かったのは、「客のバーでの立ち振る舞い方」だ。エピソードを交えながら、知ったかぶりをしない、絶対に酔いつぶれない、「私をイメージしたカクテルをください」という注文をしない、などバーテンダー目線から見た良い客、悪い客のイメージを伝えたところ、参加者からは笑い声が漏れた。

    「ぶっちゃけた話をすると、本音を話した方が受講者からの受けが良い。信頼もしてもらえると感じています」(奥西氏)

    オンライン体験BAR

    『日本のバー文化の正しい姿を伝えたい』という想いが、講座を続けているモチベーションの一つだ。日本のバーシーンは、映画やTVなどで伝わるイメージと実際にはギャップがあり、「バーでは、ドライマティーニなどを格好良くオーダーするイメージがありますが、アルコール度数が高いお酒もあります。無理をせず、自分の好きなカシスオレンジやビールを注文してもいいんですよ」という。

    参加者からは、「もっと色んなバーに行ってみようと思った」「お酒の頼み方を知ることができて、バーの敷居が良い意味で下がった」など、ポジティブな感想が寄せられていた。

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