トップの言葉で占う!ライフ ・ ヤオコー ・ サミット有力SM3社の2021年の展望

取材・文=「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部 大宮弓絵、小野貴之、雪元史章
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ネットスーパー全盛時代!
サミットも参入を示唆

 さて、こうした状況下で3社の経営トップはどのような展望を持っているのだろうか。

「ライフネットスーパー」のイメージ
「ライフネットスーパー」近畿圏の32店舗、首都圏の28店舗で展開している。

 まず、3社でほぼ共通するのが、コロナ禍で需要が拡大しているネットスーパーに対する積極的な姿勢だ。3社のうちライフは首都圏と近畿圏で提供エリアの拡大を続ける方針。埼玉県内の7店舗でネットスーパーを展開するヤオコーの川野社長も、「店舗単体では黒字化できているが、システムの管理費用などを含めると黒字には至っていない」と課題を明らかにしつつ、「まずは(ネットスーパー対応の)店を増やしていくことが重要」と説明した。そして現在はネットスーパーを展開していないサミットも、将来的にネットスーパー事業に参入する考えを示している。

 ただ、ライフの岩崎社長は「(ネットスーパーは)すごく儲かるビジネスにはなかなかならない。業界全体で『ネットスーパーをやろう』という機運の高まりを感じるが、(安易な参入は)やめたほうがよいと思う」とくぎを刺す。この発言は競合に対するけん制というよりも、SM事業とは収益モデルがまったく異なるネットスーパーに安直に手を出すことの危険性を指摘したものだろう。

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