薬王堂ホールディングス、21年度上期決算で営業利益が1.5倍となった5つの要因
通期業績予想は据え置く
「セグメント別売上高については、前期同様、ホーム部門、フード部門の売上が高い伸び率を示しており、全体の2ケタ増収をけん引した。さらにヘルス部門についても消毒薬やマスク等の新型コロナウイルス感染症関連商品の需要拡大の影響により、対前期比13.5%増と例年に比べ高い伸び率となった。半面、ビューティ部門は外出自粛や在宅勤務など生活スタイルの変化の影響により化粧品などが振るわず、売上高は同2.9%増にとどまった」
21年2月期の通期業績予想に変更はない。
「第2四半期までの業績から考えると、通期業績予想はあまりにも保守的に思われるかもしれない。前期の1月~2月には新型コロナウイルス感染症関連商品の需要増が含まれていることや、さらなる第2波の可能性も否定できなく、先行きが不透明となっていることを踏まえ、通期の業績予想は20年4月6日に公表した業績予想数値を据え置いている」
「2017年から導入したポイントカード『WA!CA(ワイカ)』は、おかげさまで多くのお客さまにご支持いただき、20年8月末の会員数は160万人になった。また、公式アプリの会員数は8万9000人と順調に伸びている。17年から取り組んでいる店頭でのセルフ健康チェックについては、昨今の健康意識の高まりにより、多くの方にご支持をいただいている。セルフ健康チェックの受検者数は年々増加していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から現在は休止している。今後は新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、再開したいと考えている」