ウエルシアホールディングスが絶好調! 2021年2月期通期業績予想を上方修正

『ダイヤモンド・ドラッグストア』編集部
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20213月に新プライベートブランドをリリース

ウエルシアHDの2021年2月期の取り組み
ウエルシアHDの2021年2月期の取り組み

  ウエルシアHD20212月期に(1)専門性の追求・営業力の強化、(2)業務効率化に向けた取り組みの徹底と収益力改善、(3)SDGs、社会貢献――の3つに取り組んでいる。 

 「1つめの『専門性の追求・営業力の強化』については、ウエルシア薬局(東京都)の支社機能を強化し、営業・調剤・化粧品それぞれのマネージャーを配置したことにより、地域に根差した専門性の高いエリア運営をするべく、権限移譲を進めるなど、徐々にではあるが各支社で機動的にきめ細かな営業対応や店舗スタッフの育成ができるなど、その効果が見えてきた。また、引き続き調剤併設推進と薬剤師の積極採用を進めるとともに、プライベートブランド(PB)商品については21年3月の新ブランドリリースに向けて、プロジェクトを立ち上げた。SNS・デジタル販促強化に向けて、「LINE」チラシの開始や「ウエルシアアプリ」利用者の獲得を進めている。

 2つめの『業務効率化に向けた取り組みの徹底と収益力改善』については、先ほども触れたが引き続き前期から取り組んでいる人時コントロール及び店舗作業低減のための仕組みを活用し、中期計画において効果を追求していく。

 3つめの『SDGs、社会貢献』については、『ウエルカフェ』はしばらく自粛していたが、緊急事態宣言解除に伴い、新しい生活様式、感染予防に注意しながら活動を再開している。今期中には地域情報、商品情報に関する役立つ情報を積極的に鮮度よく配信する仕組みを開始する。また、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(相互尊重と共生)については専門部署を設置し、課題提起や具体的な解決策を立案するなど推進に向けて着手している。すべての従業員が平等に輝けるよう、制度と連携し進めていく」

「決算短信と同時に開示したが、上期業績を加味し、新たに子会社化した3社の業績を加え、下期には防疫費用や先行投資を計上するので通期業績予想を修正した。足元では昨年の消費税増税前の駆け込み需要があったことから、9月の既存店売上高対前期比は若干ショートしたが、10月は昨年の消費税増税後の反動減に対して、順調に推移している。第3四半期も計画を達成していきたい」

 「現在はウィズコロナで生活様式や行動様式の変化が求められている。インフルエンザウイルスとコロナの同時流行も懸念されている中で、われわれのビジョンである生活のプラットフォーム『専門総合店舗』の実現に向けて、私たちは原点に立ち返って、お客さまが何を求めているのかを、あらゆる角度から意識し、分析し、具体的に行動を変えていく必要がある。中期計画を着実に実行すべく、またコロナによって変化しているお客さまの消費動向、お求めになる品揃えやサービスを提供できるように、今後とも機動的に取り組んでいく」

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