国内外で出店拡大へ! ヘアカット専門店「QB HOUSE」の”基本戦略”とは?
10分カット専門店「QB HOUSE」を展開するキュービーネットホールディングス(東京都/北野泰男社長 以下、キュービーネットHD)。1996年に東京・神田で第1号店をオープンしたが、現在では国内外に700店舗以上を展開し、店舗数では国内最大のヘアカット専門店となった。今期(25年6月期)は、人材採用や店舗のDX(デジタルトランスフォーメーション)や出店のための先行投資の影響により、2期連続の減益となる見通しだが、今後は国内外でさらに事業を拡大する計画だ。その戦略の全貌とは。

25年2月に値上げを実施も失客なし
キュービーネットHDの24年6月期の売上収益(売上高に相当)は247億円。25年3月末時点で、ヘアカット専門店「QB HOUSE」554店をはじめ、カットに加えてスタイリングのサービスも提供する「QB PREMIUM」7店、女性や若い男性を主力客層に据えたヘアカットサロンの「FaSS(ファス)」11店を展開している。国内店舗数は計572店と、国内首位の店舗数を誇るヘアカット専門店チェーンだ。店舗のほか、介護施設や病院にサロンカーで訪問する「QBハウス訪問理美容」サービスも提供する。
24年度(23年7月~24年6月)の来店者数は1680万人に上った。「ヘアカット専門店利用者の32%が当社店舗に来店している計算」と広報担当者は話す。
QB HOUSE業態では、2月1日からカット料金を1350円(以下税込)から1400円に値上げした。それに伴い、これまで65歳以上に限定していた「ツキイチ割引」(前回の利用日から翌月末までに来店すると100円割引)の対象を全年齢に拡大した。この施策により、価格改定を行った25年2月~3月の既存店来客数は前年同月比2.4%増で推移し、値上げによる影響は限定的だった。






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