国内外で出店拡大へ! ヘアカット専門店「QB HOUSE」の”基本戦略”とは?

大正谷 成晴 (フリーライター)
構成:西岡 克(フリーランスライター)

首都圏を中心に駅ナカや商業施設に出店

 国内は首都圏を中心に出店しており、関東エリアだけで店舗数の約6割を占める。QB HOUSEは料金1400円、カット時間は10分とコストパフォーマンス・タイムパフォーマンスを意識したビジネスであるため、人口減少エリアを避け、人口が多い主要都市を中心に展開することを基本戦略とする。この戦略に基づき、実際に東北では山形県や秋田県、関東では栃木県には出店していない。今では熊本市を除くすべての政令都市に出店している。

QB HOUSEは料金1400円、カット時間は10分でサービスを提供する

 立地は人流が多い駅構内や商業施設。現状は店舗の約63%がショッピングセンター(SC)をはじめとする商業施設に出店、約25%の店舗が駅ナカに出店している。とりわけ最近は食品スーパーを中核とした地域密着型の商業施設に多く出店している。

 キュービーネットHDでは、ドミナント(地域集中)展開を基本方針としている。「3km圏内に1店が目安。自社競合する可能性はあるが、地域で知名度が高まり広告宣伝費をかけずに済む」と広報担当者は話す。大都市圏を中心に、競合他社が出店する余地がないほどドミナント戦略を進めることで、さらなるシェア拡大を図る構えだ。

 店舗の運営体制は、各店舗に店長が1人、1店当たりの在籍人数は5人前後で、常時3人ほどが勤務するようにシフトを組む。カットブースは各店34席あるので、その数により従業員の人数が変動する。店長の上役として34店を管理するエリアマネジャー、その上に3040店を統括するブロックマネジャーを配置している。

 

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記事執筆者

大正谷 成晴 / フリーライター
資産形成・運用、税制、キャッシュレス・ポイント、医療・介護、ビジネス全般、まちづくり・地方創生などのジャンルで取材・執筆を行っている。著書『決定版 1万円からはじめるFX超入門』(かんき出版)など
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