低価格メガネチェーン全盛時代に パリミキがハイブランド勝負で大幅増益の理由
付加価値路線で勝負

日本におけるメガネの平均販売単価は、約2万1000円。たとえば、これがフランスだと近視用メガネで3万円、遠近両用となると7万円で、2倍近い開きがある。さらに買い替えサイクルも日本は4年程度、フランスは2年程度で、日本と比べて2倍のペースでメガネを購入する。この差からも日本のメガネ業界の先行きはなかなか厳しい状況にあることがわかるが、コロナ以降サングラス需要が増えていること、インバウンド需要によりハイブランド、高価格帯の商品が活況であることなど明るい話題もある。
実際に24年末、パリミキ銀座店をリニューアルし、日本国内初出店のLINDBERGブランドの専門ショップ『LINDBERG by PARIS MIKI』をオープンさせたところ、想定を超える売れ行きを示した。売上も、低価格帯とインバウンド効果による高価格帯に二極化されつつある。
これを受けて恒吉氏も「これまでコスト重視で勢いのあるチェーン店にいかに対抗するかに注力してきたが、25年はパリミキ本来のお客さまに合わせ、付加価値のついた展開に改めてチャレンジしていく」とし、そのうえで、「ハイブランドの世界観を打ち出したショップ展開を含めた大胆な業態戦略を進めていく。パリミキ本来の強みを全面的に押し出していきたい」と力を込める。






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