脱“割高感”!「独自商品なし」の食品宅配スタートアップ、驚きの戦略とは?
まずは高収入の共働き世帯を対象に
当初のターゲットは、食の外部化にも積極的と思われる世帯年収の多い共働き世帯。そうしたことも踏まえ、サービスは東京の中央区、港区、江東区の3区からのスタートとした。
だからこその難しさがもっかの課題だ。「対象エリアの想定住居となると、チラシ投函の制約が厳しい実情がある。しかしネットよりもチラシのほうが効果があることは事前のリサーチで把握しており、引き続き対策を練る必要性を感じている」
まずは3区で3500人の会員獲得を向こう1年の目標に定める。将来的には幅広い層への展開も視野にいれており、独自の商品開発も検討するという。
食品宅配サービス市場は今後も当面、成長が続くと見られる。そうした中で、満足度の高い「調理家事の代替」をテーマとする同社のサービスは、共働き世帯の食の新たな選択肢となりうるポテンシャルを秘める。それだけに、どこまでコスパと利便性をターゲットに実感してもらえるかが、ポジション確保のカギとなりそうだ。