脱“割高感”!「独自商品なし」の食品宅配スタートアップ、驚きの戦略とは?
宅食サービスの課題克服といいとこ取りで勝負
同社のサービスは、こうした各サービスの”短所”をクリアし、いいとこどりをする形で開発が進められた。八田氏が説明する。
「宅食サービスのなかには自社商品を展開するスタートアップもあるが、やはり既製品を販売されているブランドには実績やノウハウ面で劣る。そこで、提供商材については良い製品をお持ちのブランドにお任せし、代わりに注文窓口となるWebサイトの充実やメニュー提案、商品選定、発送体制の整備などに注力することで総合的な満足度を高めていければと考えている。その際、割高になってしまっては持続が難しくなるので、店頭と同じ価格で販売できるオペレーションを作った」
こうした「割り切り」とシステムで、同社は「多様なメーカーの冷蔵および冷凍総菜を好みで組み合わせ、店頭価格で提供する」という、激戦の宅食サービス業界にあって、これまでありそうでなかった新たな市場を開拓した。