決定!「第2回サステナブル・リテイリング表彰」 オイシックス、アークス、セブンの施策が受賞
根拠をもって伝える力
施策の企画力が必要に
以上、受賞した3つの施策について解説した。今回の審査で焦点があてられた要素には大きく2つある。
1つは、施策の成果と、広がりが数値でわかりやすく示されていることだ。
選考委員の宮川宏氏は「サステナビリティ施策を公表する際には、その根拠や結果を明確に示す必要がある。今後、企業においては、いかに自社のサステナビリティ施策を、ステークホルダーに対して、根拠や結果にもとづいて、わかりやすく伝えることが重要なポイントとなる」と指摘している。
こうしたサステナビリティ活動のPRについては、各社がさまざまな施策に取り組むようになるなか、自社ならではの活動に発展させていく工夫も必要になるという。選考委員からは、たとえば企業理念とサステナビリティ施策の結びつきをしっかり持たせることなどが打ち手として挙げられた。
また、単に施策に取り組むのではなく、中長期を見据えた施策設計も意識するべきポイントだという。加賀田和弘氏は「とくに意識したいのが施策の『拡張性』だ。企業と顧客、取引先との関係性が広がっていくなど、継続することで効果が発展・派生していくような創意工夫が、企業力を高めるサステナビリティ施策となる」と述べている。
食品小売業という
事業モデルを活かす
もう1つ焦点となったのが、食品小売業だからこその取り組みという点だ。社会全体でサステナビリティの実践が求められるなか、食品小売業以外の業界でもさまざまな先進的な施策が進んでいる。そうしたなか、「サステナブル・リテイリング表彰」では、食品小売業という事業モデルを生かし社会に貢献しているという点に焦点があたった。
最後に、選考委員からは「前年より総じて施策が進化していて、選定が難しかった」という声があがった。本表彰企画で受賞施策を選定するという点では前述の焦点にフォーカスがあたったが、応募いただいた施策はいずれも素晴らしいものであり、こうした企画に参加する姿勢に、本表彰企画関係者一同、敬意を表する。
なお、第2回の今回は、食品小売企業以外にも参加を呼びかけた結果、食品卸の三菱食品(東京都)や、食品メーカーの伊藤園(東京都)からも応募があり、業界を超えて連携しサステナビリティを推進していく意欲の高さを感じた。
また、ローカルスーパーからも複数、アイデア光る施策が寄せられており、選考委員から注目が集まった。本表彰企画では今後も、企業規模の大小問わず、優れた施策に光を当てていく方針だ。
そのほか、第1回で「総合賞」に輝いたアクシアル リテイリング(新潟県)は、昨年とは異なる内容で、かつ1社の最大応募数である3つの施策の提出があり、選考委員からはその姿勢が高く評価されていた。
たとえ受賞企業であっても別の施策であれば受賞の対象であり、またこれまでに応募済みの施策であっても、施策の進捗等を評価する。是非、継続的に参加し、社内のサステナビリティ推進に活用していただきたい。なお、第2回の今回は応募企業全社に、結果とともに委員からのコメントも添えるので、参考になれば幸いだ。
本企画は来年度も継続する方針であり、是非、多くの企業に参加いただけること、また各社の施策の発展に期待したい。