新規事業続々!ナルミヤ・インターナショナルが自社開発するアパレル以外の子供用品とは
玩具メーカーやアミューズメント事業も経験
――そのほか新規事業のプランがあれば、ぜひ教えてください。
國京 まだ具体的には公開できませんが今秋以降、アパレル以外のカテゴリーで、子供向けの新商品を、ECで発売する見込みです。現在、社外ブレーンも取り込んだ商品開発プロジェクトチームを結成して、商品のプロトタイプを子どもたちに試してもらっているところです。好評なのでどうぞご期待ください。
――前職でもかまいませんが、國京社長が参画された商品開発プロジェクトの成功事例を教えてください。
國京 デロイトトーマツコンサルティング(現在)に在籍した後、玩具メーカーグループやアミューズメント関連企業の経営にも携わったのですが、例えば、ディズニーさん、サンリオさんなどと組んだ、ドラッグストア向けの「おしゃべりポンプ」というキャラクター商品がヒットしました。ハンドソープの容器などに取り付けるアタッチメントで、手で押すとミッキーマウスなどのキャラクターが、「手をちゃんと洗おうね」といった20種類くらいのセリフを言ってくれるんですね。ディズニーさんは「ホワイトスペース」と呼んでいるんですが、既存の権利を侵害しない新たな商品カテゴリーを開拓するのが、ライセンスビジネスのコツなんですよ。私のネットワークの友人達は、そうしたスキルやノウハウがあるので、今後もサポートしてもらいたいと思います。ただし、悩みもあるんですよ。
――どんなな悩みですか。
國京 自分も、友人達も経験を積んでいる分、年齢も重ねてしまっていますから(笑)。子どもたちやお父さん、お母さんと同じ目線で商品開発をするのが、どうしても難しくなってしまう。そこで、私としては、社内の若いスタッフをどんどん登用し、商品開発でも腕を振るってもらいたいと考えています。例えば、やる気のある社員には、社外研修などの支援を積極的にしたいと考えているし、就業規則を変更して「半休制度」を導入するなど、子育て中の社員が働きやすくなるような職場環境も整備していきたいですね。何と言っても、次世代を担う人材の育成が社長のミッションの一つですから。