動画も音声も!世界初、早川書房「NFT電子書籍付」新書の新しい読書体験とは

2023/08/01 05:55
Pocket

620日に、新レーベル「ハヤカワ新書」を立ち上げた早川書房(東京都/早川浩社長)。創刊第一弾として発売された5作品はすべて、「紙の書籍」、「電子書籍」、紙の書籍にNFT(非代替性トークン)電子書籍が付いた「NFT電子書籍付」版の3パターンでの同時発売となった。紙の書籍とNFT電子書籍がセットになった「NFT電子書籍付」版の発売は、世界初となる。同社が「NFT電子書籍付」版に乗り出した理由はどこにあるのか。同社執行役員の山口晶氏に話を聞いた。

6月創刊の「ハヤカワ新書」、NFT電子書籍付は好調な滑り出し

早川書房NFT電子書籍付
6月に創刊された5冊の「NFT電子書籍付」版

 新レーベル「ハヤカワ新書」の創刊に合わせて、「NFT電子書籍付」の紙の書籍を発売した早川書房。「NFT電子書籍付」版を購入すると、通常の紙の書籍と、紙と同じ内容のNFT電子書籍がセットで付いてくる。書籍の本篇と同じ内容をNFT化し、電子書籍として付加するのは世界初の事例となる。

 紙の新書や電子書籍のみは1,000円前後での販売だが、「NFT電子書籍付」版はそれに+400円という価格設定だ。執行役員の山口晶氏によると、「創刊となる5作品の『NFT電子書籍付』版の部数、それぞれ10001400部だが、書店からはそれ以上の注文が来ている」状態だという。

 NFTとは、ブロックチェーン技術を活用し、唯一無二の一点ものであることを証明したデジタルデータのことだ。同社は、電子書籍ソリューションを手掛けるメディアドゥと共同で「NFT電子書籍付」版の販売を実現させた。「NFT電子書籍付」版には、QRコードが書かれたカードが付いている。購入者はそのQRコードを読み込み、メディアドゥが運営するNFTマーケットプレイス「FanTop」のスマートフォンアプリのビューアー上で電子書籍を読むことができる。

1 2 3 4
© 2024 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態