海外好調で過去最高売上の「モスバーガー」 3年後1000億円に向けた秘策とは

2022/06/13 05:55
油浅 健一
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モスフードサービスはさきごろ、2022年3月期(21年4月~22年3月)通期の連結決算を発表した。売上高は784億7200万円(前年度比109%)、営業利益は34億2200万円(同244.2%)、純利益は34億9700万円(同343%)。売上高は過去最高、営業利益、純利益も大幅増となった。

モスバーガー
写真は東京都内の店舗

海外事業が好調、前中経も成果

コロナ禍を増収増益で乗り切った同社は2022年3月期も大きく数字を伸ばした。前期比で売上は64億円増。そのうち、国内が43億円、海外が21億円となっており、海外の好調ぶりが際立つ。

海外事業は、香港、シンガポール、台湾の食材生産子会社「魔術」がそれぞれ11億円、8億円、3億円の増益。注力するアジアでの存在感は着実に高まっている。

中村栄輔社長は、2019ー2021年の中期経営計画を振り返り、「一定の成果を収めることができた」とコロナ禍でも毎年前年比を超えた3年を満足げに総括した。

この3年は既存店の売上増に注力するため、不採算店を整理。68店舗を閉める一方で、206店舗の改装を行い、新業態のカフェ「モスバーガー&カフェ」を50店舗増やした。現状での生産性向上を追求しながら、より収益力を高める土台構築に真摯に取り組んだ3年だったことが数字からも鮮明になっている。

2024年度の売上目標は、1000億円

満を持しての20222024年の中経は、攻めの姿勢がハッキリと打ち出されている。

2024年度の売上目標は、1000億円に設定。営業利益の目標は50億円とした。同社としてもいよいよ1000億の大台を視野に、次の50年でのさらなる躍進を目指す。

どのように実現していこうというのか?

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