県外からも続々来店、静岡発のハンバーグチェーン「さわやか」の1号店を探訪

2024/05/08 05:59
森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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京都を拠点とする筆者が長年、行ってみたいと思っていたのがステーキ・ハンバーグ店の「炭焼きレストランさわやか」である。静岡県限定のローカルチェーンで、名物「げんこつハンバーグ」が大人気。その味を求めて県外からやってくる人も少なくない。同様の料理を出す店は多い中、わざわざ遠出をしてまで足を運ぼうと思う理由は何なのか。究明のため、今回は静岡県菊川市にある1号店で食事をしてみた。

ずっと行ってみたかった静岡県のステーキ・ハンバーグチェーン「さわやか」

2023年7月、新築オープン

 ついにその時がやってきた。午前中、静岡県浜松市で仕事があり、午後からはフリー。こんなタイミングは滅多になく、今回こそ行こうと思った。目的地は「炭焼きレストランさわやか」(以下、さわやか)である。

 知ったのは約10年前。静岡県へ行った時、飲食店を何気なく検索したところヒットした。最初、あまり気にも止めなかったが、その後、情報誌で取り上げられているのをたびたび見た。また長澤まさみさん、ももクロの百田夏菜子さん、福山雅治さんはじめ有名人も話題にしていると知り、行きたい気持ちがだんだん増していった。

 ご存知ない方のために説明すると、さわやかはステーキ・ハンバーグのチェーン。2024年3月現在、34店舗を数えるが、店舗があるのは静岡県内だけ。フランチャイズではなく、すべて直営での展開。牛肉100%の「げんこつハンバーグ」が大人気で、わざわざ県外からやってくる人も少なくない。

 いよいよ訪れるチャンスが巡ってきたわけだが、さてどの店を選択するのがベストなのか。浜松には県内でもっとも多い12店を構え、その気になればすぐにでも行ける。しかし、せっかくなら1号店の「菊川本店」がよいと思い立つ。スマホで調べると、最寄りの菊川駅まで1本で行けるとわかり、行動に移すことにした。

「浜松」駅から静岡行きの在来線へ乗る
約30分で「菊川」駅に到着して下車、駅前からバスが出ていた

 JR東海道本線静岡行きの在来線で約30分、「菊川」駅で降りた。駅前からタイミングよく出るバスに乗って約20分で下車、加茂大通りをしばらく南下したところで現場へ到着する。

 時計を見ると午後3時前。ちなみに平日である。やや遅い時間帯だが、これぐらいがベストと考えた。というのもいつも行列ができており、本店ともなるとなおさら。ネットには週末のランチタイムは2時間半待ちも珍しくないという書き込みもあった。だからピークを外したかったのだ。

「炭焼きレストランさわやか菊川本店」。2023年7月、リニューアルオープンしたばかりで真新しい

 外観はまだ真新しい。というのも新築工事によって2023年7月、リニューアルオープンしたばかりだからだ。高まる期待を胸に、入店した。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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