モーニング激戦地・名古屋で楽しむ、「喫茶店の王道」朝食メニューとは

2024/05/31 05:59
森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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パンとあんの量が絶妙のサンド

 名古屋のモーニングサービスを体験してみたいと思い、私は利用する店を調べた。その結果、数ある名店の中、名古屋駅から近い「リヨン」に決めた。創業は1974年とのこと。長年愛されてきたモーニングはどのようなものだろうかと期待が高まった。

検索の結果、名古屋駅から近い人気店「リヨン」にやってきた。パラペット部には店名とともに「モーニング喫茶」の文字

 そして店に到着。歴史を感じさせる外観である。

 私がリヨンを選んだ最大の理由は、1日中、モーニングを出していると知ったからだ。店のパラペット部には、店名とともに「モーニング喫茶」の文字。さらに入口横には「1日中 モーニングサービス付」と記した看板が立っている。

入口横にある「一日中 モーニングサービス付」と記した看板

 終日、モーニングを食べられるのはうれしいが、「そもそもモーニングって何だ?」という疑問も頭をよぎる。しかし追求するのもナンセンスなので、深く考えずに入店した。事前調査では「行列必至」との書き込みがあって覚悟したが、案外、スムーズに入れたのはラッキーだった。

 案内された席に座ってメニューを確認。コーヒーなどドリンクを注文するとともに、サービスのホットサンドやカステラなどを選ぶシステム。6種類あるうち、私は「小倉あんプレスサンド」にした。

早速、メニューを確認する。どれにするか目移りする。
メニューの右上には「全てのお飲み物の価格で一日中モーニングサービスが付きます」と書かれている

 店内を観察すると、店内は満席である。地元の方というよりも、観光客の方が多い印象。皆さん、楽しそうに食事をしている。

 しばらくして目の前に届けられたのがこれ。コーヒー、そこに長細い食パンに小倉あんをはさんでプレスしたホットサンド、さらに柿の種のような菓子の小袋もついている。この何ともいえない組み合わせが名古屋らしい。

目の前に届けられたモーニング。私は「小倉あんプレスサンド」を選んだ
パンとあんの量が絶妙で、とてもおいしい

 まずサンドから食べたが、パンとあんの量が絶妙で、とてもおいしい。適度に焼いてあるためか食感もおもしろい。続いてコーヒーを飲んだが、きちんと淹れているのだろう、風味豊かで私好みだった。食べ進め、柿の種、そして少し残しておいたコーヒーでフィニッシュした。

 入口の方に目を向けると、さっきは空いていたのに行列ができている。食事を終えた私は、お勘定を済ませ、店外へ出た。なお代金は480円。これぞ名古屋というモーニングを初体験、大満足した。

店を出る頃には長い行列ができていた
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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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