モーニング激戦地・名古屋で楽しむ、「喫茶店の王道」朝食メニューとは

2024/05/31 05:59
森本 守人 (サテライトスコープ代表)
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朝の時間帯、喫茶店がドリンク、トースト、ゆで卵などのセットを割安で提供する「モーニングサービス」。発祥地については諸説あるものの、今では全国へと広がり、各地で独自の進化を遂げている。今回はモーニングを出す店が多い激戦地のひとつ、名古屋でモーニングを食べるという話だ。

「モーニング」を名古屋で体験

モーニングの発祥地は広島、愛知と諸説

 仕事であちこちの都市へ行くと、いつも楽しみなのはその土地ならではの食べ物。自然、産業、気候、人々のライフスタイルなど各地で異なる要因を背景に、独特な料理、さらに食文化が形成されているというのは興味深い。

 その点、名古屋は非常に特徴ある土地だ。少し考えるだけでも「ひつまぶし」「味噌煮込みうどん」「あんかけスパゲティ」「エビフライ」「名古屋コーチン」など、「名古屋と言えば」という食べ物や食材を容易に挙げられる。

「ひつまぶし」「味噌煮込みうどん」「エビフライ」など、名古屋名物の食べ物は多い

 私にとっては、それらの仲間に入るのが「モーニング」である。スマホで「名古屋 モーニング」を検索するだけで、数々の喫茶店がヒットするところを見ると、一般の方の頭の中にも、「名古屋といえばモーニング」という図式が定着しているのではないだろうか。

 そう考え、朝、名古屋駅周辺にある「エスカ」や「サンロード」「メイチカ」などの地下街を歩いてみた。すぐにモーニングサービスをアピールする店をいくつも発見、さらに人気店には長い行列ができている光景にも出会った。

「名古屋」駅周辺の地下街では、モーニングを提供する喫茶店が多い

 名古屋で定着しているモーニングではあるが、サービスの内容は一様ではない。コーヒーや紅茶などのドリンクを頼めば、同料金でパンやゆで卵をつける店があるほか、それらを最初からセットにして割安で提供する店もある。熾烈な競争環境の中、各店各様、独自の工夫によって集客を図っているのがわかる。

どの店も、独自のメニューで集客している

 さてモーニングサービスの発祥地だが、実は名古屋市ではなく、愛知県一宮市、同豊橋市、広島県広島市と諸説あるようだ。まず愛知県一宮市だが、繊維業が盛んだった昭和30年代、打ち合わせに使われることが多かった喫茶店で、コーヒーにゆで卵、ピーナッツをつけたのが始まりと言われる。豊橋市では、水商売の従業員が通う店で、コーヒーとともにパンを出した。また広島市の喫茶店では、コーヒー代に少しの金額を上乗せした価格で、目玉焼きを乗せたパンを提供したという。

 書籍や資料もあるようなので、興味のある方は読んでみるとよいだろう。

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記事執筆者

森本 守人 / サテライトスコープ代表

 京都市出身。大手食品メーカーの営業マンとして社会人デビューを果たした後、パン職人、ミュージシャン、会社役員などを経てフリーの文筆家となる。「競争力を生む戦略、組織」をテーマに、流通、製造など、おもにビジネス分野を取材。文筆業以外では政府公認カメラマンとしてゴルバチョフ氏を撮影する。サテライトスコープ代表。「当コーナーは、京都の魅力を体験型レポートで発信します」。

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