営業利益率20%超!驚異の飲食チェーン「コメダ珈琲店」の本店を訪ねる
2022年10月に建て替えられた本店
店舗の前に立つ。本店だと思うからか、堂々たる風貌は自身に満ち溢れているようだ。上方に視線を移すと屋根には「KOMEDA’S COFEE」の立体的な看板が。
本店のオープンは1977年。22年10月には建て替えによってリニューアル、旗艦店としての機能を強化した。なお創業店は名古屋市の別の場所にあった菊井店で、すでに閉店している。
入店すると数組の先客がおり、設置してあるベンチに座って待機。15分ほど経ったところで窓際のカウンター席に案内された。柔らかそうなイスは深く座れる。テーブルは隣の席とパーテションで区切られており、1人の世界に入れる感じだ。
本店に来たのだからと限定メニューを探したが、店員に聞いても「ない」とのこと。気を取り直して「ナポリタン」「アイスコーヒー」、そして「シロノワール」を注文する。ちなみにシロノワールは、全部食べる自信がなくミニサイズにした。
店内は、テーブル、階段はじめ木を多く使っているほか、茶色をベースにした色使いで、全体的に落ち着く感じがする。コメダ珈琲店の公式サイトを見ると、「コメダ流のおもてなし」として、「お客様1人ひとりの“くつろぎ”に寄り添った心からのおもてなし」とある。なるほど、確かにその方針を確かに感じる。
しばらくして私の前にナポリタンが届けられた。フォークを使って早速いただく。パスタの固さが絶妙で、これが最高。濃厚なケチャップで味付けしてあり、とてもおいしい。時々、アイスコーヒーを飲みながら、ゆっくり楽しむ。
食後に来たのはシロノワールのミニ。最初に食べた時と同様、温かいデニッシュと冷たいアイスクリームの組み合わせが楽しい。夢中になって食べ、フィニッシュした。
周りのお客に目をやると、PCを持ち込み動画を見ている人、ゆっくり読書している人、友達と楽しそうに話をしている人など、各人各様に楽しんでいる様子。まさにこれがコメダ珈琲店の魅力なのかもしれない感じた。
店を運営するコメダホールディングスの業績を見ると、営業利益率は驚異の20%超*(2024年2月期第3四半期業績)。お客の回転率を上げることだけが利益を獲得生む方法ではない。非効率が効率を産むこともできるのだ。そんなことを考えながら、私は帰路についた。
*編集部註:同社はフランチャイズチェーン(FC)のため、直営で運営する外食チェーンよりも売上収益が小さく出るため、営業利益率は高くなる傾向にある。同社のFC比率は94%と業界内でも格段に高い。