値上げラッシュで購入の仕方に変化!インフレ下で主婦が選ぶ日配品売場とは
あらゆるものの値上げが続いており、以前と同じ価格で同じものは買えなくなっています。食費の値上がりを少しでも抑えるためには、日々工夫をして買い物をしなければなりません。値上げに敏感な主婦は、売場でどのような工夫をしながら、値上げの影響を和らげようとしているのでしょうか。第5回は、家庭でも「定番品」になりやすい「日配品」に注目して解説します。
なんでも値上げ時代の「日配品」の選び方
納豆、豆腐、牛乳、パンなどの日配品は、日々の食卓に欠かせない定番品が多いため、できるだけ安価に買い求めたいものです。
しかし、最近は値上げの影響により、「我が家のお気に入り」であっても価格が気になり、やむを得ず数や頻度を減らして買い求めることもしばしばあります。長年利用してきたお気に入り商品だからこそ、このまま買い続けたいところですが、著しく値上げされている場合は、時には種類を変え、より低価格なものへの変更を余儀なくされることもあります。
日配品の単価はそれほど高くはないものの、利用頻度の高い商品ほど、値上げが続いています。だからこそ、価格が安定しておりさっと手に取ることができる手軽さや、毎日のように食卓に取り入れても安心・安全でおいしい商品が豊富に揃っていると、「我が家ならではのこだわりのチョイス」ができるため、ありがたいと感じます。
たとえば、納豆、豆腐、牛乳などは、筆者にとって比較的利用頻度の高い商品ですが、このような利用頻度の高い商品の高級ラインを購入してしまうと、月の食費自体が大きく跳ね上がってしまいます。これらは、筆者の感覚ではできるだけ安価に買いたいと考える商品です。そのため、こうした商品こそ特売や値引きに注目しています。毎日のように必要なものだからこそお得感があり、1週間単位で必要な数程度であれば一度にまとめ買いをすることもあります。こうした理由から、利用頻度の高い日配品を特売価格にするのが得意なスーパーや、地域内でどこよりも安く提供してくれる店は魅力的だと感じます。
一方で、ヨーグルト、練り物など、筆者にとって毎日必要ではなく、かつそれほどこだわりがないと判断している商品は、売場の中で価格と量のバランスが取れていると感じるものを手に取るようにしています。たとえば、多少量が多くても使い切れる見通しが立つ範囲で、かつ価格が控えめなものであれば、ブランド名にこだわりすぎないといった具合です。いつも安価でかつ味にも定評があるプライベートブランド(PB)商品を置いている場合は、それを買い求めに行くこともあるため、来店動機にもなります。
また、食パン、ハム、ベーコン、ソーセージ、チーズなどは、筆者にとっては毎日必要ではないものの、味や品質にこだわりたい商品です。値上がりによってやや高額になった場合も安価なものには乗り換えず、利用頻度を落としてでもこれまでと同程度の味や品質のものを購入したいと考えています。このような商品は、筆者にとってはブランド重視のため、お気に入りの商品がいつも安い店舗に足しげく通っています。
このように、なんの商品に対し、どのようなこだわりがあるかは各家庭によって差が出るとは思いますが、いずれも、奇をてらった新商品よりは、いつもの味をできるだけお得な価格で購入できることこそありがたいと感じています。