物流センターとは?物流センターを持つことのメリット・デメリットを交えて解説!
物流センターとは?
物流センターとは、顧客に対して迅速に商品を出荷するための高度な作業ができる、大規模な倉庫のことを指す。物流センターは商品の保管だけではなく、仕分けや入荷・出荷、そして在庫管理などの物流に関する総合的な仕組みを IT システムで管理しているケースがほとんどである。
具体的には、倉庫管理システム(WMS)や輸配送管理システム(TMS)といったITシステムが導入されている。物流センターによって、各工程を効率化して生産・製造された商品を顧客の元へ届けるためのリードタイムを短縮できることから、現代の物流において物流センターは欠かせない存在である。
物流センターのメリットとは?
物流センターのメリットは、大きく以下の3つである。
コストダウン
1つ目のメリットとして挙げられるのがコストダウンである。倉庫を複数用意し拠点を分散すると、その分コストは膨らんでしまう。大型の物流センターに拠点を集約することで、人件費や設備費などのコストを抑えることができる。
効率的な在庫管理
2つ目のメリットは、物流センターに在庫を集約することで在庫管理が容易になることである。拠点が分散すればするほど、果たして全体でどの程度の在庫があるのかが把握しにくくなってしまう。物流センターに集約することで、こういった問題は発生しにくくなる。
配送効率が向上する
3つ目のメリットは、配送効率を高められる点である。すべての在庫を一元管理することで、物流拠点間の輸送や目的地に向かう途中での別拠点への立ち寄りなど、いわゆる“横持ち”をなくすことができる。
物流センターのデメリットとは?
物流センターのデメリットは、リスク回避が難しくなる点である。物流センターはそこに物流を集約するためリスクを分散できない。つまり、その拠点で問題が発生した場合、甚大な被害を被ることになる。例えば、 地震や台風などの災害によって物流センターとして稼働できなくなった場合には、物流業務全体に大きな支障が生じることになる。
物流センターの実例
代表的な物流センターとしては、日本通運(東京都)の物流センターが挙げられる。 顧客の原材料や製品の在庫保管にとどまらず、顧客が抱える課題を解決するための柔軟なソリューションを提供する拠点である。例えば、情報システム(受発注業務や入出庫の管理、配送業務における配送状況の追跡)や流通加工機能(検品や値札貼付、梱包、仕分け等)などを提供し、物流最適化の集約拠点としての機能を有している。
さらに、金融決済サービスも併せて展開することでファイナンス面でも顧客をサポートし、従来の物流業務の利益にとどまることなく、多彩なサービスを展開している。