カタログ通販大手の千趣会は7月26日、2018年12月期の連結営業利益予想を従来予想から13億円引き下げ、3億円(前期実績は42億円の赤字)とした。
同社ではカタログ通販依存型のビジネスモデルからの脱却を進めているが、EC(インターネット通販)強化が思うように進まず、集客が減少したほか、衣料品の人気商品の在庫切れなどもあり、上期(1月から6月)の売上高が計画に届かなかった。通期の連結売上高予想は従来の1240億円から1190億円(前期比5.6%減)に下方修正した。
同時に発表した18年12月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比9.5%減の571億円、営業損益は11億円の赤字(前年同期は12億円の赤字)だった。
千趣会は政府系の地域経済活性化支援機構が運営するファンドから出資を受ける一方、その資金を元手にJ.フロントリテイリングが保有していた同社株を18年4月に買い戻し、J.フロントとの資本業務提携を解消した。