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ヤオコー、2ケタ増収・増益で上期を折り返し

 ヤオコー(埼玉県)が11月11日に発表した2025年3月期第2四半期決算(連結2024年4月1日~9月30日)は、営業収益が前年同期比17.9%増の3,595億円、営業利益が9.6%増の213億円、経常利益は8.0%増の209億円となり、2ケタ増収・増益で上期を折り返した。

 上期の新規出店は4店舗。既存店を含む全店で、「おいしさ」、「品揃え」、「提案」、「安さ」の4つの価値の同時実現に向け、重点政策に取り組んだ。

 商品・販売については、独自化・差別化につながるミールソリューションの充実に注力し、SPA型の商品開発の拡大を図ったほか、PB商品の品質・価格面でさらなる磨き込みを実施。また、二極化対応を継続し、価格コンシャスを強化。EDLPや「厳選100品」、生鮮の頻度品などの価格政策に取り組み、単品量販を推進する「日本一企画」、地方の特産物を展開する「産地フェア」や「豊洲祭り」などを実施して集客強化を図った。

 生産性向上のための取り組みでは、自動化による業務改善やデジタルを活用したカイゼンを推進。グロッサリー商品を対象にしたAIによる需要予測に基づく自動発注システムの活用も順調に進んだ。また、電子棚札や業務支援アプリを順次導入してペーパーレス化を進め、社員の働きやすい環境の整備に努めた。

 2025年3月期の連結業績については、営業収益で14.1%増の7,070億円、営業利益で7.1%増の314億円、経常利益で5.6%増の305億円、当期純利益で2.5%増の187億円を見込んでいる。