ヤオコー(埼玉県)が8月9日に発表した2025年3月期第1四半期決算(連結2024年4月1日~6月30日)は、営業収益が前年同期比18.6%増の1,763億円、営業利益が14.4%増の103億円、経常利益は11.6%増の101億円となり、2ケタ増収・2ケタ増益を達成した。
第11次中期経営計画のスタートとなる2024年度の第1四半期は、「グループでより強くなる」をメインテーマに掲げ、ライフスタイル業態(小商圏高頻度来店を企図した「豊かで楽しく健康的な食生活提案型」フォーマット)と、ディスカウント業態(広域の顧客の「まとめ買い」ニーズに対応したディスカウント・フォーマット)の各社が自律的な成長を果たすことで、商圏シェアのアップを図るとともに、「グループ売上高1兆円体制」に向けた基盤づくりに着手した。
また、2024年度は、「ミールソリューションの充実」と「価格コンシャスの強化」の基本方針に加え、「シン・ヤオコー:昭和モデルから令和モデルへの構造転換」をメインテーマに、「おいしさ」「品揃え」「提案」「安さ」の4つの価値の同時実現に向け、それぞれの重点施策に取り組んだ。
第1四半期連結累計期間の売上総利益は前年同期に比べて61億4,600万円増加。売上総利益率は0.34ポイント低下して24.81%となったが、営業収入で8億8,700万円増やし、営業総利益は70億3,300万円増加。販管費は57億2,500万増加したが、営業総利益がこれを十分に吸収し、2ケタの営業増益を達成した。
2025年3月期の連結業績については、営業収益で14.1%増の7,070億円、営業利益で7.1%増の314億円、経常利益で5.6%増の305億円を見通した。