日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー(加盟56社)の1月の売上高は、既存店ベースで前年同月比1.3%増だった。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う行動制限がなかったことから旅行や帰省などに伴う需要が旺盛で、7カ月連続の増収となった。
食料品は節約志向の高まりから買上点数が減少したが、売上高は0.9%増とまずまずだった。農産品(1.6%減)と水産品(1.7%減)はマイナスだったが、畜産品(1.2%増)や総菜(2.1%増)が伸びた。
衣料品は季節商品の動きがよく8.3%増、住関品は旅行・帰省需要で小型キャリーケースやスキーウェアなどが好調で5.5%増となった。
一方、全国スーパーマーケット協会など3団体がまとめた食品スーパー270社の1月の売上高(速報値)は、既存店ベースで0.9%増と4カ月連続のプラスだった。生鮮3部門は0.2%減と伸び悩んだが、総菜(3.6%増)や日配(3.2%増)が堅調だった。
地区別でも全6地区で前年実績を上回った。関東は0.1%増とほぼ横ばいだったが、九州・沖縄が引き続き好調で3.5%増。中部は0.5%増、近畿は1.0%増だった。