小売ECシステムにAIによる「ついで買い」、10Xが新機能追加
小売業向けEC(ネット通販)プラットフォーム「Stailer(ステイラー)」を提供する10X(テンエックス、東京都中央区)は、人工知能(AI)がついで買いを勧める機能などを追加した。
追加したのは、ネットスーパーなどでの購入完了直前に、ついで買いや合わせ買い、買い忘れ防止などを促進する「レジ前推薦機能」と、ネットスーパーなどの運営者が管理画面から季節商材や催事などの特集に合わせたバナー画像と商品一覧を掲載できる「特集管理機能」。
レジ前推薦機能では、食品スーパーやドラッグストアでついで買いや合わせ買いされやすい商品をAIが自動的に選び、スマートフォンアプリの画面で表示する。特集管理機能は店舗単位での設定も可能となっている。
オンラインでの買物は目的買いには便利なものの、実店舗に比べると目的以外の商品を購入するついで買いや合わせ買いが少ないのが課題となっており、新機能はこうした課題を解決し、客単価の向上につなげることを目指す。
新機能はステイラーを利用している全小売業者に提供される。ステイラーは、イトーヨーカ堂やライフコーポレーション、ドラッグストアの薬王堂などが利用している。