EC決済市場、20年度で15兆6288億円に、矢野経済予測
矢野経済研究所はEC（電子商取引）決済サービス市場が2020年度で15兆6288億円と14年度比で約1.9倍の規模に拡大するとの予測を発表した。
インターネット通販やスマートフォンの普及によるEC市場の拡大に加えて、これまで現金決済が主流だった公共料金や家賃、教育費の支払いでもEC決済の利用が増加しており、14年度のEC決済サービス市場は前年度比12.2％増の８兆3138億円（サービス提供事業者の取扱高ベース）に伸長した。
同市場ではフィンテックと呼ばれる新たな金融技術を活用したベンチャー企業の参入で手数料の低い決済サービスや携帯電話、メールアドレスを活用した後払いサービスなど新たなサービスが登場している。今後、小売業によるオムニチャネル化の進展や越境ECの利用が引き続き拡大すると見込まれることもあって、市場規模が大きく広がりそうだ。