食品スーパー大手のヤオコーが発表した2014年4~12月期の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比12.7%増の2307億円、営業利益が17.7%増の128億円と2ケタの増収増益となった。
同社では子育て世代の集客を図るためEDLP(常時低価格販売)政策を展開、消費増税後の4月からは販促企画を強化するなどして価格対応を強化した結果、既存店売上高がプラスとなった。期間中に7店舗を新設したことも売上げ増加に寄与した。
商品面では、独自プライベートブランド(PB)の「イエス!ヤオコー」、ライフコーポレーションとの共同開発PB「スターセレクト」の販売を強化した。
15年3月期の営業利益予想である128億円を14年4~12月期で達成したが、通期の業績見込は据え置いた。
同社では調剤薬局子会社、日本アポックの株式の一部を3月下旬にアルフレッサホールディングスに売却する予定で、これに伴って日本アポックは連結対象子会社から外れる。日本アポックは14年12月末現在で40店舗を展開、4~12月期の業績は営業収益が3.4%増の81億円、営業利益が6.5%減の5億円だった。
一方、総菜子会社の三味については4月1日付でヤオコー本体に吸収合併し、生鮮部門と総菜部門の連携強化につなげる。