【西鉄】 マルキョウと資本・業務提携、10%を出資
西日本鉄道は12月19日、食品スーパーのマルキョウ(福岡県大野城市)と資本・業務提携した。これに基づいて25日付でマルキョウ創業者の夫人、斉田キミヨ氏から保有株式の一部を引き取り、10.0%を出資(発行済み株式数ベース、議決権ベースでは10.28%)する第3位株主となる。
9月4日に資本・業務提携で合意したことを発表した時点では、西鉄が15.0%を出資して筆頭株主となるとしていたが、その後の協議で出資比率を引き下げることになった模様。
西鉄は子会社の西鉄ストア(福岡市)とあんくるふじや(佐賀市)が北部九州で食品スーパー62店舗を展開しており、今回の資本・業務提携によって売上高の2割強を占める流通事業を底上げしていく方針。
一方、北部九州や山口県などで96店舗を展開するマルキョウは、ドラッグストアのコスモス薬品やディスカウントストアのトライアルカンパニーなど低価格を武器とする他業態との競合もあって業績低迷が続いており、今回の資本・業務提携で建て直しを図りたい考え。
両社は今後、商品の共同仕入れやプライベートブランドの共同開発、物流や情報システムでの提携の具体策について協議を進める。