【米ウォルマート】 国際部門CEOに英アズダ出身のチーズライト氏が昇格
米ウォルマート・ストアーズは12月10日、国際部門の最高経営責任者(CEO)に英子会社アズダ出身のデイビッド・チーズライト氏(51歳)が昇格すると発表した。
ウォルマートの新CEOに就任するダグ・マクミロン氏(47歳)の後任として来年2月1日付で国際部門のトップに就く。
国際部門はウォルマートの3事業部門のうち米国ウォルマート部門に次ぐ規模を持ち、2013年1月期の売上高は1350億ドルとウォルマート全体の29%を占める。国際部門の売上高だけで小売業世界2位の仏カルフールを上回る事業規模があり、現CEOのマイク・デューク氏(63歳)、新CEOのマクミロン氏と2代続けて経営トップを輩出している。
チーズライト氏は大手菓子メーカーのマーズを経て1999年にアズダに入社。アズダの最高執行責任者(COO)、ウォルマート・カナダCEOを経て、2011年9月から欧州、中近東・アフリカ、カナダの事業を統括していた。
新興国の成長率鈍化やドル高の影響などからウォルマート国際部門の業績は13年2?10月期で営業利益が前年同期比1.4%減の41億ドルとなるなど足元では停滞気味で、とくに市場規模の大きい中国とブラジルでは早急な立て直しを迫られている。