【ケンコーコム】 処方薬のネット販売許可を求めて国を提訴
楽天子会社でインターネットを通じて医薬品や健康食品などの販売を行うケンコーコムは11月12日、処方薬をネット販売できる権利の確認を求めて、国を相手取り東京地方裁判所に提訴した。
政府が今国会に提出する薬事法改正案で、処方薬の対面販売が義務化されネットでの販売が事実上規制されることを受けたもの。
現在、処方薬のネット販売は厚生労働省の省令で禁止されているが、ケンコーコムは同様に禁止されていた第1類・2類の一般用医薬品(大衆薬)のネット販売の権利確認を求めて行政訴訟を起こし、今年1月に最高裁判所で勝訴。これが薬事法改正の流れへとつながった経緯がある。
同社の後藤玄利社長は「アメリカでも、イギリスでも、ドイツでも処方箋医薬品のネット販売は当たり前のように行われている」とし、「ネット販売を禁止することの是非について、司法の判断を仰ぎたい」との声明を出した。