永谷園は10月22日、シュークリーム専門店「ビアードパパ」を展開する麦の穂ホールディングス(大阪市)を完全子会社化すると発表した。投資ファンドなどが保有する株式を約94億円ですべて買い取る。
麦の穂HDは直営とフランチャイズで「ビアードパパ」を国内で約160店舗展開するほか、ドーナツやケーキの専門店、うどん店などを展開しており、2013年2月期の売上高は83億円、営業利益は6億9500万円。
ビパードパパ業態を中心に海外17ヵ国・地域で175店舗(13年3月末現在)を展開するなど海外事業にも積極的で、永谷園としては「中長期的に既存事業との間で相乗効果が見込まれる」としている。
株式の取得は11月28日の予定。永谷園は14年3月期で連結売上高696億円、営業利益37億円を見込んでいるが、今回の買収による業績への影響は現在精査中だ。