鹿児島のタイヨーがMBO実施で株式非公開化

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 南九州の有力食品スーパー、タイヨー(鹿児島市)は7月31日、MBO(経営陣が参加する買収)を実施して、株式を非公開化すると発表した。

 清川和彦社長の資産管理会社でタイヨーの株式の約27.5%を持つ筆頭株主である清和産興が株式公開買付(TOB)を実施して、全株式の取得を目指す。買付期間は8月1日から9月11日で、買付価格は1株当たり1100円。7月30日の終値860円より27.9%高い。買付総額は約155億9000万円となる見通し。

 タイヨーは鹿児島県で75店舗、宮崎県で16店舗を展開、地域ナンバーワンのシェアを誇るが、2013年2月期の連結決算は営業収益が前期比1.8%減の1285億円、営業利益が22.5%減の22億円となるなど、大型ショッピングセンターやコンビニエンスストアの進出で近年は業績が伸び悩んでいた。

 株式を非公開化した後は新規出店による規模拡大ではなく、既存店の収益力向上を重視。価格競争を避け、地域ニーズに密着した店づくりやネットスーパーなどのサービス充実を図る方針。

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