【牛丼大手】 3社揃って大幅な営業減益、既存店苦戦と原材料高で
牛丼店チェーンの「すき家」を展開するゼンショーホールディングス(HD)が発表した2013年3月期の連結業績は、売上高が前期比3.6%増の4175億円、営業利益が29.8%減の147億円と増収減益だった。
先に決算発表している吉野家HD(13年2月期)の営業利益は60.9%減の18億円、松屋フーズ(13年3月期)は60.2%減の19億円で、牛丼大手3社は本業の儲けを示す営業利益段階で揃って大幅な減益となった。
減益の要因は同業間での価格競争の厳しさとコンビニエンスストアなど他業態との競合により既存店が苦戦したこと。コメと牛肉の値上がりで原材料コストが上昇したことも利益を直撃した。
既存店売上高は「すき家」が7.8%減、「吉野家」が2.3%減、「松屋」が7.1%減だった。
今期はゼンショーHDが28.0%、吉野家HDが59.8%と共に大幅な営業増益を見込んでいるが、松屋フーズは4.0%減と2期連続の減益となる見通しだ。