【米ペントラフィック】中堅スーパーが破産法申請、79店舗を売却か
米中堅食品スーパーのペントラフィック(ニューヨーク州シラキュース)は11月18日、連邦破産法11条を申請し、事実上、経営破綻した。同社はもともと食品卸事業も営んでいたが、負債圧縮のために昨年12月、卸売事業をC&Sホールセール・グローサーズに4300万ドルで売却、食品スーパー事業に専念して経営の立て直しを図ったが、信用不安から資金繰りに窮し、取引先からも商品の供給を止められた。
ペントラフィックはDIPファイナンスで資金を調達して店舗の営業を続けるとしているが、同社が破産法11条を申請するのは過去10年で3度目となっており、支援先を見つけて運営する79店舗を売却するしかなさそうだ。
ペントラフィックは、バイロー・フーズ、クオリティ・マーケッツ、P&Cフーズの店名でニューヨーク州、ペンシルバニア州など東海岸北部に店舗を展開している。
米食品スーパー業界では今年に入って、ブルーノズ(アラバマ州)、バイ・ロー(サウスカロライナ州)、バシャズ(アリゾナ州)などの中堅企業が破産法11条を申請した。