【全国百貨店】10年の売上高は4.4%減の6兆2921億円
日本百貨店協会が発表した2010年の全国百貨店売上高は前年比4.4%減の6兆2921億円で、全店ベースでは13年連続のマイナスとなった。09年に10.8%の大幅減で1985年以来24年ぶりの7兆円割れとなった百貨店売上高はさらに落ち込んで、6兆円割れの可能性も出てきた。ピーク時の91年には9兆7000億円強にまで達したが、3分の2の水準にまで市場が縮小した格好だ。
10年は伊勢丹吉祥寺店(東京都武蔵野市)や西武有楽町店(同千代田区)などが閉鎖、地方でも百貨店閉鎖の動きが止まらなかった。既存店ベースでの売上高は3.1%減で14年連続のマイナスだった。
同時に発表された10年12月の売上高は7246億円余りで、既存店ベースでは前年同月比1.5%減と2ヵ月連続のマイナス。季節商材のおせち料理やクリスマスケーキの受注は好調だったが、中旬まで気温が高めに推移したため主力の重衣料が不調だった。