【家電量販店】エコポイントで業績伸ばす、コジマは減収減益
家電量販店大手の2011年3月期第1四半期(10年4~6月)の連結決算は、エコポイント制度の効果で薄型テレビなどの販売が伸び、各社業績を伸ばした。
売上高は最大手のヤマダ電機が7.8%増の4642億円、エディオンが4.1%増の1852億円、ケーズホールディングスが14.7%増の1574億円だった。
ヤマダは販売管理費を172億円削減した効果で経常利益が2.6倍の174億円に増えた。ケーズも大幅増収の効果で経常利益は69.4%増の66億円となった。エディオンは営業損益段階では13億円の赤字(前年同期は34億円の赤字)だったが、仕入割引(リベート)を加えた経常損益は前年同期の8億円の赤字から1.7億円の黒字に転換した。
競合他社が収益を伸ばすなかでコジマだけは減収減益と振るわなかった。店舗の閉鎖数が出店数を上回ったこともあって売上高は5.1%減の926億円、経常利益は48.3%減の2億円にとどまった。
エディオンとコジマは資産除去債務に関する会計基準適用に伴う特別損失の計上で、最終損益はそれぞれ31億円と26億円の赤字だった。