【米消費者調査】PBに対する評価高まる、セーフウェイ、ホールフーズに高支持
米J.D.パワーが行った消費者調査によると、2008年以降小売業のPBに対する評価が高まっている。景気後退が鮮明になった08年秋以降、小売業各社はPBの開発・販売に注力しているが、消費者の間でPBに対する「安かろう、悪かろう」というイメージが徐々に薄れ、ナショナルブランド(NB)と同等の品質や味を持つとの評価が増えている。
こうした評価の高まりに特に影響を与えているのが、オーガニック食品のPBの増加で、こうした点では大手スーパーの「セーフウェイ」、自然食品スーパー大手の「ホールフーズ・マーケット」、PB主体の小型スーパー「トレーダージョーズ」が全米で高い認知度と支持を得ている。
一方、家庭用品など非食品分野においてはPBは依然として「安かろう、悪かろう」のイメージが強く、独自の研究開発力で新製品を生み出し続けている大手メーカーは市場シェアを拡大できる余地が大きいとJ.D.パワーでは指摘している。
J.D.パワーは08年3月から09年3月にかけて行ったPBに関する消費者調査を4月中に詳細なレポートとして発表する予定だ。