食品スーパー大手ヤオコーの2012年3月期連結業績は営業利益が前期比3.6%増の99億5000万円を予想し、20期連続での増益を達成できそうだ。営業収益(売上高と不動産収入などの合計)は4.0%増の2300億円を見込む。
11年3月期は自社開発の近隣型ショッピングセンター(NSC)「ザ・マーケットプレース」3店舗を含む7店舗を新設、既存店ベースでも0.3%の増収を維持したことから、営業収益は7.1%伸びて2210億円となった。12年3月期については東日本大震災の影響などを考慮し、既存店売上高については1.3%のマイナスを予測するが、8店舗の新設で増収を堅持する。
同社は店内作業スケジュールの効率化による人時生産性アップや間接業務のアウトソーシングなどによって経費削減を進めており、11年3月期の販売管理費率は27.6%と前期より0.1ポイント改善した。過度な価格競争を避けて粗利益率は29.1%と前期並みを維持したことで、営業利益は11.7%と2ケタ増の96億円を達成した。