【英テスコ】米国事業の売上高急上昇、広告宣伝効果などで

2009/12/16 15:42
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 英テスコの米国事業、フレッシュ&イージーの売上高が急上昇している。同社が発表した2009年9-11月期の米国事業の売上高は、前年同期比37.4%増と大きく伸びた。2006年秋の米国進出以来、初めての大規模な広告宣伝をラジオと新聞を中心に9月から始めたことで客数が大きく伸び、客単価も若干プラスとなった。

 

 フレッシュ&イージーは現在、南カリフォルニア地域とネバダ州ラスベガス、アリゾナ州フェニックスで約130店舗を展開している。消費不況もあって赤字幅が広がっていることから、当初の計画より出店スピードを遅らせているが、黒字化へ向けてようやく明るい兆しが見えてきた。テスコでは10年2月期通期の米国事業の赤字額を前期並みの2億5900万ドル(約233億円)程度と見込んでいる。

 

 一方、テスコ全体の9-11月期の売上高は前年同期比8.8%増だった。英国内の売上高は5.7%増、既存店ベースでは2.8%増とデフレ傾向のなかでも堅調な結果を残した。海外事業の売上高は12.0%増、なかでもアジアが好調で18.9%増だった。

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