[矢野経]
リフォーム市場、16年上期7.7%減
矢野経済研究所は、2016年第1四半期(1~3月)と第2四半期(4~6月)それぞれの住宅リフォーム市場を発表した。
発表によると、第1四半期の市場規模は1兆2,421億円で、前年同期比で3.4%減だった。14年第1四半期は消費税増税前の駆け込み需要、15年第1四半期はその反動減があり、過去2カ年における第1四半期は大きく市場が動いた時期だったため、こうした影響を除くと、16年第1四半期はほぼ例年通りだったとしている。
一方、16年第2四半期の住宅リフォーム市場規模は1兆4,247億円、前年同期比で11.1%減と大幅に落ち込んだ。第2四半期は、ここ数年で最も低い市場規模となり、四半期ベースでは2期連続の前年同期比でマイナスとなった。その結果、上半期(1~6月)の住宅リフォーム市場規模は2兆6,668億円(速報値)、前年同期比で7.7%減となった。
消費税増税が先送りされたことで、期待されていた駆け込み需要が先送りとなったことから、当分の間、リフォーム市場に影響を与える要因のない状況が続くと予想されている。 市場動向を踏まえ矢野経済研究所では、リフォームに対する消費意欲を活発化させるような取り組みが業界全体で必要になっていると指摘している。