ドラッグストア大手によるM&A続く
ドラッグストア(以下、DgS)業界では、大手企業による中堅規模DgSを取り込む動きが続いている。10月以降の主な再編の動きは、以下の通り。
10月に北関東を地盤にするカワチ薬品が、横浜ファーマシーを買収すると発表した。買収時期は2014年1月を目処にする。横浜ファーマシーは「スーパードラッグ アサヒ」などの店名で青森・岩手・秋田・山形の各県と北海道に出店、2013年2月期の売上高は301億円。
11月1日にココカラファインが、山口県が地盤の岩崎宏健堂とアイ・システムの2社を買収。2社の2013年2月期の売上高は、岩崎宏健堂が174億円、アイ・システムが1億8200万円。
マツモトキヨシHDは11月14日、北陸が地盤の示野薬局を買収すると発表。示野薬局は「シメノドラッグ」などの店名で石川・富山・岐阜の3県にドラッグストア63店舗、調剤薬局3店舗を展開、2013年3月期は売上高173億円を上げている。
ツルハHDは、中国地方が地盤の同業、ハーティウォンツの株式を取得し子会社化する。取得は12月20日の予定。 ハーティウォンツの2013年3月期の売上高は511億円。ツルハHDの今期(14年5月期)の売上高は4000億円を突破し、マツモトキヨシホールディングス、サンドラッグに次ぐ業界3位となる。