世界の小売業ランキング2022
コロナ禍でも総売上高は過去最高
デジタル投資・ESG経営の重要性はより顕著に
デロイトトーマツグループが集計・発表した2020年度の世界の小売業売上高ランキングによると、コロナ禍という苦境の中でも、上位250社の総小売売上高は過去最高を記録。ウォルマート(Walmart)やアマゾン(Amazon.com)など米国資本の巨大企業のほか、中国のJD.comがトップ10入りを果たすなど、アジア太平洋地域でも躍進が見られた。コロナ禍で消費行動がめまぐるしく変わっているなか、デジタル・ECをはじめ、“消費者の変化”をスピーディにとらえた企業とそうでない企業の明暗が分かれた格好だ。本稿では、上位企業の動向に加え、国・地域、商品セクターの視点からもランキングを分析していく。