ヤオコー、上半期は45.6%の営業増益、巣ごもり需要で買い上げ点数伸びる
食品スーパー大手のヤオコーが発表した2021年3月期上半期(20年4〜9月)の連結業績は、売上高に当たる営業収益が前年同期比14.7%増の2584億円、営業利益が45.6%増の158億円、純利益が49.2%増の106億円だった。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で巣ごもり需要が発生した結果、来店客の買い上げ点数が大きく伸びた。単体の既存店売上高は13.4%の増加だった。客数は8.3%減少したが、買い上げ点数が18.2%、一品単価が4.4%それぞれ増えた結果、客単価は23.5%増となった。
粗利益率は0.29ポイント低下して28.22%となったものの、既存店売上高の増加に加えて、広告宣伝費が連結ベースで19.6%減少した結果、大幅な増益につながった。
店舗については、期間中に「所沢有楽町店」(埼玉県所沢市)など3店舗を新設、2店舗を閉鎖した。9月末時点での店舗数はヤオコーが167店舗、子会社のエイヴイが12店舗で、合計で179店舗となった。
下半期は、「古河大堤店」(茨城県古河市、11月開業予定)と「蕨錦町店」(埼玉県蕨市、21年2月開業予定)の2店舗を出店する計画。21年3月期の連結業績は従来予想を据え置いた。営業収益は前期比2.7%増の4731億円、営業利益は1.6%増の202億円、純利益は1.9%増の127億円を見込んでいる。